2010年4月1日木曜日

長嶋有 『パラレル』

妻の浮気が先か、それとも僕の失職が原因か?ともあれ僕は、会社を辞め離婚した。顔面至上主義のプレイボーイ津田と、別れてもなお連絡が来る元妻、そして新しい恋人…。錯綜する人間関係と、男と女の行き違いを絶妙な距離感で描く長嶋有初の長篇。斬新な構成と思わず書きとめたくなる名言満載の野心作。

いやぁ軽いですね。2時間くらいでさくっと読み捨てられる、そんな感じ。6年前の小説ですか。こういった小説は古びてしまうのも早いですね。
設定にせよ、言い回しにせよ、とても戯画的というか、分かりやすい。頭を使わないで読んでいけます。時間軸を複数織り交ぜるやり方も、前後の文脈に沿ったものになっていて混乱することもないだろうし、分かりやすく伏線が置いてあるし、読後感もすっきりだから。
あっという間に読ませるんだから、そういった力はある作家さんなのでしょう。

でも、どうにも広がらない。だってこれ以上書くべきことが思いつかないんだもん。
ということでおしまい。どうやら僕は彼の良き読者になれそうにありません。ごめんなさい。

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