エロスのエネルギーこそがモードを盛り立て、奢侈品の消費が資本主義を牽引してきた。しかし中世以来の循環が金融危機以後、停止。時代の映し鏡であるモードを通して変化を遂げる社会を描く!
色々なブログなどを見ていると評価が高いようですが……。近頃の新書ってこういうもんですかね。文章が読めたもんじゃない。2週間くらいで一気に書いたんじゃないかなぁ。議論もかなり雑駁だし。タイトルももう少し何とかならないもんですか、三段噺ですかっていう。読む気をなくさせる文章。
昔はファッションは「恋愛」によって規定されていたけれど、最近はそうじゃなくなってきて、ここ数年ではそうした空虚さへの批判から「倫理」によって規定されるようになってきている、とまぁこれだけの話。ふーんとしか思わなかったです。ってか本当にそうなのかな。もちっときっちりジェンダーの議論とかしてほしい。というか「ファッション」って誰が着てるもののことを言っているのか。ここでいう「昔」って要は西欧の貴族層とかのことで、それ以外の人が着てたものはファッションじゃない、と。個人的には中世ヨーロッパの農民や同時代の中東なんかの「ファッション」のほうが興味あります。「倫理」云々の話はファッションだけのことでもないし、ファッションの空虚さの埋め合わせというのも、一見分かりやすいけど、ほんとに?と思わなくもない。もっとちゃんとした文章で書いてくれれば説得力があるのかもしれないけど、こんな書きなぐり文章でいわれても、その時点で不信感を持ってしまいます。暴走資本主義という言葉も突然出てくるけど、それって何を指してるのか。惹いてくる人物にいちいち「さん」を付けるのもやだなぁ。もはやいちゃもんですが。集英社新書は玉石混淆とはいいますが、これは僕にはただの石にしか見えません。読まなかったことにしようかとも思ったのですが一応感想だけ。
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