2010年9月7日火曜日

吉田兼好 『徒然草』(角川ソフィア文庫版)

日本の中世を代表する知の巨人、兼好が見つめる自然や世相。その底に潜む、無常観やたゆみない求道精神に貫かれた随想のエキスを、こなれた現代語訳と原文で楽しむ本。現代語訳・原文ともに総ルビ付きで朗読にも最適。

角川ソフィアの「ビギナーズ・クラシックス日本の古典」というシリーズです。「ビギナーズクラシックス」なんて(笑)と思う向きもあるかとは思いますが、まがうことなきビギナーなので。さすがというかなんというか、まず現代語訳があって、そのあとに原文(総ルビ)がきます。語釈・注釈はほとんどなく、そのあとは解説(ただし役には立たない)が続く感じ。途中で気付いたけれど、全然原文読んでない。訳も、良くいえばだいぶこなれているし、悪くいえば意訳し過ぎなので、単語の意味とかもほとんど取れない。しかも抄録です。
でも、まぁビギナーなのでしょうがないですね。訳については編訳者の親切なのだと思います。ただ、各段の後に続く解説はいただけないですね。興ざめというか、余計です。

内容について、思うところもありますが、ソフィア文庫読んだくらいで分かったように語るんじゃねえ、と言われたらそれまでなので、やめにします。「花は盛りに」がとりわけ面白かったです。それにしても、高校1、2年で読むらしいですが、全く記憶にないのはどういうわけだろう。

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