2010年8月6日金曜日

目取真俊 『沖縄「戦後」ゼロ年』

沖縄戦から六十年。戦後日本の「平和」は、戦争では「本土」の「捨て石」に、その後は米軍基地の「要石」にされた沖縄の犠牲があってのもの。この沖縄差別の現実を変えない限り、沖縄の「戦後」は永遠に「ゼロ」のままだ。著者は、家族らの戦争体験をたどり、米軍による占領の歴史を見つめ直す。軍隊は住民を守らない。節目の六十年の日本人に、おびただしい犠牲者の血が証し立てた「真実」を突きつける。

5年前に出た本だし、結構時事批評的な側面が強いにも関わらず、全く古さを感じさせない。もちろんそれは「何も変わっていない」からなのだけど。随分多くの文献や資料を読み込んできたのだろう。憶測だけど、野村浩也なんかと立ち位置は結構似ているのかもしれない。とりあえず読んでおきたい1冊。これを読み終えたら、次に彼のブログを読んでみるといいんじゃなかろうか。

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