2010年8月24日火曜日

現代位相研究所編 『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる社会学』

社会の現実は社会学の中にはなく、社会の現実の中にこそ社会学はある。古典的学説から近年の議論に至るまで、10のテーマの中から100のキーワードをピックアップし、わかりやすく解説。

現代位相研究所って何ですか?ミヤダイさんの教え子さんたちの集いでしょうか。一橋の塚越さんだけどこかで話を聞いたことがあります。一橋の社研でフーコーの研究している「できる」院生がいる、とか。あそこでフーコーをメインに据えて研究する人ってあんまいないからたぶんこの人のことだろうと思うのだけれど。まぁそれはいいや。

「フシギなくらい見えてくる」のか「本当にわかる」のか僕にはよくわかりません。社会学を何年か学んできた(はずの)僕の印象です。
はっきり言ってしまえば本書は「入門書」でもなければ「ブックガイド」でもない。ましてや社会学「概論」でも。じゃあこれは何か、といえば、僕はこの本は社会学の「カタログ」だと思う。あのセシールとかニッセンとかのやつ。で、「カタログ」としては本書はとてもよくできている。こういった類いの本ではこれまであまり扱われてこなかったテーマ、例えばゲーム理論とか、アーキテクチャとか、ラディカル・デモクラシーとか、講座派と労農派とかも、節操なくない?と思うほどに盛り込んでいる。この節操のなさもまた、カタログ的でよし。
わずか2ページで「解説」なんてできるわけもなくて、商品紹介が延々と続きます。そのなかで気になる商品=議論・本があったら手に取ってみればいいのではないでしょうか。
でも、カタログって普通1500円もしないよなー

ところで、なぜエピグラフはニーチェ? しかも内容と関係薄いし。

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