2010年8月8日日曜日

酒井啓子 『〈中東〉の考え方』

パレスチナ問題、イランのゆくえ、イスラーム主義、インターネットなどメディアの影響……。「中東」と呼ばれる地域のニュースは、背景が複雑で理解しにくいと言われます。著者も、大学での授業や、一般向けの講演などを通して、その困難さを感じてきました。なんとか「手がかり」となる本ができないか……。本書は、これらのさまざまな問題を、国際政治と現代史の枠組みのなかで理解することを狙いとした新書です。

「中東」近現代史についてのさっくりした概説書。それ以上でもそれ以下でもないと思う。終章が一番おもしろかったかな。中東の近現代史が分からずに、世界史の成績が伸びない高校生向きかも。
中東の市井の人に注目するんだ、って言っている割には、そうゆう記述がほとんどないのはいかがなものかと思います。ただ、繰り返しですが、概説書としては悪くないんじゃないでしょうか。

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