2010年8月3日火曜日

テオプラストス 『人さまざま』

哲人でも賢人でもない古代ギリシアの平凡な人びとの世態人情,それを明かしてくれるのがこの愛すべき小品だ.アリストテレスの愛弟子テオプラストスが,つれづれの興にまかせて,その軽妙犀利な筆をふるい,古代ギリシアのちまたに暮らす民衆の身すぎ世すぎの姿をとらえた人物スケッチ三〇篇.「空とぼけ」「おしゃべり」「けち」「へそまがり」「お節介」などなど,どのページにも,いにしえのギリシア庶民のさざめきがこだましている.

「よみた屋」をぶらぶらしていて、ふと発見した本。テオプラストス……どこかで聞いたことがある、と思ったらいま枕頭本(?)にしている『動物たちの沈黙』だった。だらだら読みすぎてほとんど理解しちゃいないけれど。
多数の著作があったとされるようですが、現存しているのはそのうちのごく僅か、とのことです。現在、日本語で読めるのは、本書の他には『植物誌』のみとのこと。

本書の内容は、とてもシンプル。古代ギリシアの嫌なタイプの人間30種類を延々と書き連ねてあります。読んだ感想はきっと誰も大差ないんじゃないでしょうか。あぁ、古代ギリシアっつってもあんま今も変わんないんだなぁ、とか、こう言う奴いるよね、とか、あっ俺けっこう当てはまってるかも……とか。ともすれば、すごい難しく考えることができるのかもしれないけれど、もし「あとがき」で訳者が述べるように、テオプラストスが一種の遊びとしてこの人物スケッチを書いたのであれば、読む側もそれを素直に楽しめばいいのではないでしょうか。

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